TestFlightとDeployGate 〜 ベータテストどちらで実施する?

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みなさんこんにちは!
GATE運営チームです。

いざ外部ユーザー向けにベータテストを実施する際、どのサービスを使えばいいのか迷いますよね。
今回はベータテスト配信でよく利用されている「TestFlight」と「DeployGate」を、参加ユーザー目線も含めて比較してみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

TestFlightとは?

TestFlightは、iOSやiPadOSなどのアプリのベータ版をテスト配信できるサービスです。
Appleが提供しており、Androidには対応していません
内部テストと外部テストがあり、外部テストではメールアドレスの登録もしくはパブリックリンクの配布でテストが実施できます。
※パブリックリンクはURLを知っている人は誰でもインストールできるため注意が必要です
また、外部テストを実施する際はAppleの審査も必要です。

DeployGateとは?

DeployGateは、株式会社デプロイゲートが提供するモバイルアプリテスト配信プラットフォームです。
iOS/Androidどちらの配信にも対応しています。
Android端末でテスト参加する場合はメールアドレスの登録のみとなりますが、iOS端末でテスト参加する場合はUDIDも必要になります。
審査などは無く、すぐにテスト配信することができます。

DeployGateは参加ユーザーのハードルが高い?

審査の無さや、iOS/Androidどちらも扱えることからDeployGateのほうが開発者にとっては便利かもしれません。
ただし、テストに参加するユーザーの観点からするとDeployGateはiOSユーザーには少しハードルが高いようです。

ハードルが高い理由①:UDIDの提出が必要

iOSユーザーはメールアドレスのほかに、端末のUDIDの提出も必要になります。
UDIDは端末から確認することができないので、PCにつなぐ必要があります。

UDIDとは

AppleのiOS端末(iPhone / iPadなど)の個体ごとに割り当てられている識別コードです。
iOS向けのアプリ開発をする際、テスト用端末を登録するために必要となります。

ここではPC(Mac)につないだ時の確認方法をご紹介します。

1. ケーブルでPCにiOS端末をつないだら、「Finder」を開きます。

2. 「Finder」のサイドバーに表示された端末を選択するとウィンドウの右側に端末情報が表示されるので、端末名の下の赤枠の部分をクリックします。

3. 表示されたUDIDの部分を右クリックします。

4. 「UDIDをコピー」を選択します。

UDIDはWindows PCにつないでも確認することができます。
他のさまざまな方法は以下の記事などをご参照ください。
https://www.micss.biz/2022/06/13/5335/

UDIDの確認は、PCを持っている方や日常的にPCを使用している方にとっては簡単ですが、普段スマホしか使用しない方にとってはかなりハードルが高いですね。

ハードルが高い理由②:デベロッパーモードを有効にする必要がある

DeployGateからアプリをインストールした場合、iOS16以上の端末ではデベロッパーモードを有効にしなければ起動できません。

デベロッパーモードとは

有害な可能性のあるソフトウェアをデバイスにインストールすることを防いでくれる機能で、iOS16から導入されました。
App StoreやTestFlight 以外 でアプリをインストールした場合などに表示されます。

1. DeployGateからインストールしたアプリを起動しようとすると以下のようなダイアログが表示されるので、「OK」をタップして閉じます。

2. 「設定」アプリを起動して、「プライバシーとセキュリティ」をタップします。

3. 一番下の「デベロッパーモード」をタップします。

4. デベロッパーモードを有効(緑色)にして、「再起動」をタップします。

5. 端末が再起動したら以下のようなダイアログが表示されるので「オンにする」をタップします。

以上でデベロッパーモードを有効にすることができました。
UDIDの確認ほどではありませんが、端末の再起動が入るのが少し面倒ですよね…。
テストが終わったら、必ずデベロッパーモードをオフにするのを忘れないようにしましょう。

結局、TestFlightとDeployGateどちらがいいの?

TestFlightはiOS端末にしか配信できず、外部テストにはアプリの審査も必要ですが、メールアドレスの登録もしくはパブリックリンクの配布でテスト実施ができます。
DeployGateは iOS / Android両方に配信できますしアプリ審査も必要ありませんが、iOS端末で参加する場合UDIDの確認やデベロッパーモードの設定などユーザー側の手間が発生します。

実際、過去GATEで行ったベータテストの結果では、応募者に対してメールアドレスとUDID(iOS端末のみ)のヒアリングを行ったところ、離脱率はAndroid:25%に対して、iOS:55%となり、iOSユーザーが感じているハードルの高さが伺えました。

どの配信サービスを使用するかは開発状況や企業の意向などにも左右されます。
Androidユーザーの意見を重要視する場合はDeployGateを使用する、iOSユーザーの意見が必要な場合はTestFlightも併用するなど、アンケート回収まで見越して検討してみてはいかがでしょうか?

GATEではベータテストやユーザーアンケートに関する煩雑な作業を全てサポートし、企業様のゲーム開発のお手伝いをさせていただいております。
ご相談だけでも承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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